SHIFT丹下社長へインタビュー

今回の経営者インタビューでは、東証一部上場の株式会社SHIFTの丹下社長に創業当時から今後の目標についてお話をお聞きしました。

経営者プロフィール

1974年広島県に生まれる。2000年京都大学大学院 工学研究科機械物理工学修了。株式会社インクス(現SOLIZE株式会社)に入社。たった3名のコンサルティング部門を、5年で50億円、140人のコンサルティング部隊に成長させ、コンサルティング部門を牽引。2005年9月、コンサルティング部門マネージャーを経て、株式会社SHIFTを設立。代表取締役に就任。2019年10月、東証マザーズ市場から東証一部に市場を変更。「スマートな社会の実現」へ向け、社会インフラ企業を創るべく、SHIFTグループの企業フェーズ、企業価値をより高みへと導き、躍進をリード。

SHIFT創業背景について

土橋
SHIFTを創業されるまでの背景についてお聞かせください。

丹下社長
 大学卒業後、製造向けにコンサルティングを行う株式会社インクス(現SOLIZE株式会社)に入社しました。業務プロセス改善のコンサルタントとしてトップクラスの実績を上げ、評価されていましたが、5年後には退職し、30歳でSHIFTを設立しました。いつか経営者になることは、子供のころから決めていました。そこで、大学卒業後、ビジネスを学び、コンサルタントとして確実な実績を積み上げたのちに起業しました。それに、ビジネスを知る中でやはり「CEO」などの肩書が必要だと感じたのもありますね。肩書があることで信用され、生まれるチャンスもあれば、聞いてもらえる話もありますので。

ソフトウェアサービスの品質保証が生まれたきっかけについて

土橋
SHIFTを創業されてから、現在の主軸事業・サービスはどのようにして生まれたのでしょうか?

丹下社長
 会社を立ち上げた当初に、きちんと決まっていたのはSHIFTとういう社名だけでした。具体的にどんなビジネスを主とするかは決めていなかったので、ビジネス交流会などに参加しました。そこで多くの方と名刺交換をし、サラリーマン時代にトップコンサルタントとして培ってきた実績をアピールし、少しづつお仕事を頂く機会を得るようになりました。企業に対する業務プロセスのコンサルティングから、コールセンター業務など何でもしましたし、独自にモバイルアプリ―のサービスを立ち上げたりもしました。そんなある日、あるIT大手企業から「ソフトウェアのテスト業務を外注しているのだが、コストが多くかかって困っている」とご相談を頂きました。業務状況をヒアリングすると、コストがかかる原因は、言い値で契約をした単価の高いエンジニアが必要以上の期間、大勢派遣されていることがわかりました。そこで、この問題を解決する為に何ができるだろうと考え、”本当にテストに必要なスキルをもったエンジニアが必要な時に必要な人数”オンデマンドでサービスを提供できるという仕組みでした。テストのナレッジをためるために、テスト専用ツールも開発しました。
その結果、その企業がテストを外注するためにかかっていたコストを一年で7億円から1億円まで削減することができました。企業の劇的な業務の効率化に貢献できたわけです。
 それが転機となり、創業から約5年後、SHIFTはソフトウェアテストを事業とすために大きく舵をきることにしました。現在は、23社(2020年8月時点)もの優秀な専門技術をもった企業がSHIFTグループにジョインしてくれ、ソフトウェアで最も重要な品質という価値を軸に競業しています。今では、グループシナジーを最大限に活用し、ソフトウェアテストや品質保証といった事業にとどまらず、開発の上流工程におけるコンサルティングや企画、開発・運用にかかわる業務、さらに売れるITサービスを生み出すために欠かせないマーケティングやデザイン、広告の領域まで幅広いサービスを展開できています。

今後の成長について

土橋
SHIFTの今後の成長戦略について教えてください。

丹下社長
今後の戦略として、引き続きM&Aを積極的に行っていこうと考えています。目的は、明確に2つです。
一つは、「時間を稼ぐ」ということ。当社の事業だけで売上を伸ばそうとすると「採用人数×単価」で伸ばしていくことになります。そうすると年間100億円の売上を伸ばせたとしても、1,000憶円まで売上を伸ばすためには、後7年かかることになります。であれば、企業をM&Aし、時間買って成長する方が効率的です。上場した理由は、そのための資金調達をしやすくすつ為でもあります。もう一つは、「優秀な人材の獲得」です。自社内で一から新しいことを生み出すのは中々難しいことです。M&Aによって、新規事業への参入ができることに加え、その事業を立ち上げ、育て上げてきた優秀な人材とともに仕事をすることができます。これが、当社の成長を加速させていくことでもあると考えています。やはり、世界を見ても、有名IT企業でいくとアマゾン、フェイスブック、マイクロソフトも買収を繰り返すことで飛躍的な成長を成し遂げています。そこの姿勢は、当社も変わらないです。

SHIFTが目指す、会社の将来像について

土橋
会社の将来像はどういったものを思い描いていますでしょうか。

丹下社長
IT業界のフォックスコンになりたいですね。つまりITの管理に特化したいのです。そして、ただIT管理会社ではなく、表面上は一見退屈そうに見える仕事でも、「こんなに楽しいことがあるよ」というのをみんなで共有できる会社にしたいですね。私も含め、みんなが天才という訳ではないので、退屈に感じる仕事に携わる人って結構多いと思っています。そこで、例えば、コーディングの仕事をつまらないと感じている人に、キータッチするたけで音が奏でられるようにして、仕事を楽しく感じてもらえるような何かを提供したりするとか。一見退屈に感じる仕事に何か新しい価値を付け加えることで、”楽しい”と感じてもらえるようにすることが好きなのです。

最後に若手起業家に向けてのメッセージ

土橋
最後に、若い経営者に向けて、メッセージを頂けますでしょうか。

丹下社長
 会社経営をするのであれば、20代はどこかの会社で修行して、トラックレコードを作ることですかね。例えば、スタートアップでほぼ副社長のような仕事をするでも良いですし。何でも良いです。20代はともかく失敗できるチャンスなので、会社に入ってたくさん挑戦して経験を積むべきだと思います。後は、義理人情を大切にして、ビックビジョンを持つことが必要だと思います。

土橋コメント
 今回、丹下社長をインタビューさせて頂き、SHIFT創業ストーリーから、積極的なM&A戦略(新しい仲間作り)、そして、何気ない普段の仕事も楽しく感じてもらえる新しい価値を提供したいという丹下社長の思いに感銘を受けました。業績は増収増益、そして株価も上昇中、謙虚さの中に確信を得ている感じが印象的でした。とても魅力的な丹下社長、仲間作りは更に加速するはずです。M&Aコンサルティングでは、事業承継やM&Aだけでなく、経営者の情熱やストーリーを多くの方々に繋げられるように、これからも経営者の思いを発信していきます。

Writer
代表取締役
土橋裕太(Yuta Dobashi)

 2008年8月に株式会社ゼイヴェルへ入社(のちの株式会社ブランディング)、iモード黎明期に女性向けファッション/エンターテイメントサイト、girlswalker.comの初代プロデューサーを務め、東京ガールズコレクションの開催に至った実績を持つ。
 その後、株式会社Style1の代表取締役として起業、2006年7月には三井物産、住友商事など数社を株主に迎え事業を拡大する。2008年にはCGM型育児支援サイト「ママスタジアム」を株式会社インタースペースに事業売却するなど、企業売買を繰り返して同社も売却した。
 また、2012年10月よりフェイスブックで500万のファンを持いる株式会社サティスファクションギャランティ―ドジャパンの代表取締役に就任、アパレルビジネスからブランドビジネスへの転換をして、日本国内に「HAIR SALON satisfaction guaranteed」、台湾では、「ESTHETCS satisfaction guaranteed」を立ち上げた。

社長室 室長
眞鍋和貴(Kazuki Manabe)

 高校2年生の時に野球ブログを開設、1日10万PVを超える人気サイトへと成長させた。その後、2013年に広島経済大学へ進学し、2015年に中国深圳を拠点とする世界最大手の折畳み自転車メーカーDahon Technologies Ltdのインターン1期生としてマーケット、Eコマースリサーチの経験を積む。2016年マルタを拠点とするEC English Holdings Ltdの米国サンフランシスコ支社で日本人初のインターン生として市場調査、アクティビティの主催管理を行う。また、米国滞在中に株式会社二葉かばんの米国市場開拓の立案と実行の指揮を務める。
 広島経済大学を卒業後、2018年に株式会社二葉かばんに入社、経営戦略から米国市場の管理に携わる。その後2019年には株式会社M&Aコンサルティングスパイラルコンサルティング(現株式会社M&Aコンサルティング)へ転職。2020年には株式会社二葉かばん非常勤取締役へ就任。

ご相談はこちら
PAGE TOP