成約実績

美容業の事業承継

【事業承継】日本初の老舗ヘッドスパ専門店が後継者不在をM&Aで解決

今回は、都内にヘアサロンを複数店舗展開している株式会社a.s.i代表取締役の岩井一隆氏にお話を伺いました。岩井氏はこの度、「Ritt’s(リッツ)」ブランドとしてメディアにも多数の掲載実績を持ち、ヘッドスパ業界の先駆者的存在である株式会社クー・コーポレーションの買収を決断されました。買収の背景や過程のみならず、今後の戦略やM&Aへの思いについてお話をしていただきました。

ーーまずは今回、クー・コーポレーションを譲り受けようと決意されたきっかけをお聞かせください。

岩井氏 現在の美容業界では、経営者の半分以上が60歳以上の方です。ですので、この業界の事業承継は非常に大きな問題があると考えていました。その問題を解決したいという思いから、後継者不在に悩む会社を探していました。その中で、御社(株式会社M&Aコンサルティング)から事業承継のお話を伺ったのがきっかけです。

ーーまさに、今回は事業承継による譲り受けとなりましたが、クー・コーポレーションの会社としての魅力・シナジーはどのように考えられましたか。

岩井氏 シナジーとしては、弊社の客単価を上げていきたいので、ヘッドスパというメニューは非常に魅力的だと感じました。また、ヘッドスパ専門店としても、拡大しやすい業態だと考えました。

ーークー・コーポレーションが今後も拡大していけると思われたポイントはどこでしょうか。

岩井氏 人材の採用・教育のところです。ヘッドスパは、施術においての個人差が出にくいと私は考えています。更に、クー・コーポレーションの強みは、中医学のツボを取り入れて論理的にヘッドスパの技術を研究されているところです。人材教育を強化することで、人の採用を加速させ、店舗の横展開がしやすくなると感じました。

ーークー・コーポレーションの代表である上田氏とお会いされた際の第一印象についてお教えください。

岩井氏 真面目であり、実直な方だと思いました。とても魅力的で好印象でしたね。私は以前、低単価サロンの大手チェーンを経営しており、業績は順調だったのですが、サラリーマン川柳でこう詠まれたんですよね。「カット代・犬は1万・私は千円」みたいな感じだったかな。それを聞いてお父さんたちの思いを知り、切なくなりましたね(笑)。そんなお父さんたちを元気にしたいという想いから、2010年に起業しました。その時掲げたキャッチフレーズは「親父を元気にする」です。上田さんとお会いした時はその話で共感し、非常に盛り上がったことを覚えています。(笑)。

ーー弊社アドバイザーについて、率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。

岩井氏 上田さんはとにかく真面目でしっかりした方で、ちょっとしたことが気になる時にも、アドバイザーが親身に寄り添い、良き相談相手になっていたのではないかと上田さんとのお話を通じて感じましたね。

ーー岩井様が思うM&Aアドバイザーの存在価値はどういったところに感じますか。

岩井氏 売手と買手の利害がぶつかり合う中で、M&Aアドバイザーは交渉の落としどころを見つけていかなくてはなりませんので、売手の不安に寄り添えて信頼関係がないと、最終決断してもらうのは大変だと思います。そこにアドバイザーがいる価値があると思います。

ーー今回の譲り受けを検討し始めたのが新型コロナウィルスの真只中である5月、6月でしたが、不安や躊躇いはありましたか。

岩井氏 もちろん今も不安はあります。ただ、コロナは私だけの問題ではなく、社会全体の問題なので、必要以上に悩んでも仕方ないと思っていました。まさかこんなに社会に大きなインパクトを与える出来事が起こるとは思っていなかったので、不謹慎かもしれませんが、むしろワクワクした側面もありました。

ーー譲り受けされて1ヵ月と少しが経過しましたが、その後クー・コーポレーションとa.s.iの状況はいかがでしょうか。

岩井氏 おかげさまで誰一人スタッフは欠けていません。もちろん多少の反発はあるものの、そこは従業員とビジョンを共有し、膝を詰めて話し合うことで、乗り越えています。

ーー今後のa.s.i社としてのビジョンや方向性を教えてください。

岩井氏 私は美容業界に20年以上いますが、多くの美容技術者たちが自分の技術を磨くことにとても真剣なんですよね。一方、業界としては収入が決して高いとは言えず、その点バランスが悪いと感じています。今後は美容技術者の生産性や付加価値を高め、この業界全体の収入を上げたいです。その結果、より多くの人が弊社に集まってくれるような循環を作り、それが日本全国に仕組みとして広がるといいですね。所謂インフラのような立ち位置に立ちたいです。

ーー美容業界の地位の底上げや会社の拡大にあたり引き続きM&Aを視野に入れた成長戦略を描かれているのでしょうか。

岩井氏 そうですね。3つの成長戦略を考えているのですが、そのなかで最も優先度が高いのは、事業承継に困っている方から引き受けさせていただくことで、ボリュームを作っていきたいと考えています。

ーーM&Aを用いて会社を成長させるメリット、気を付けている点についてお聞かせください。

岩井氏 ビジネスにおいて最初のビジネスの核の部分を作るのが一番難しいと思っていまして、私自身その核を作る部分が苦手という自己認識がございます。一方、その核を大きくしていくことは得意だと思っています。このビジネスの核の部分は、私からするとM&Aで持ってくるしかないと考えていますので、そこがメリットと考えています。気を付けている点は、単なるビジネスの寄せ集めにならないことですね。

ーー最後に、引き続きM&Aで探されている業種・会社等ございましたら教えてください。

岩井氏 美容業界ですね。美容業界と大きなくくりで言っても、何でもM&Aをするつもりはないです。安売りではなく、付加価値があがるような、尖がった魅力がある会社を探しております。まさに、今回のクー・コーポレーションがそうですね。

【担当者からの一言】

本件を振り返り最初に上田様から事業承継のご相談を頂いた時を昨日のように思い出します。ヘッドスパ業態のパイオニアとして起業され、人気ヘッドスパ店を創り上げた創業背景のお話や、事業承継のご相談の中でも新サービスの「脳スパ!」について熱心に話されている姿に感銘を受けたことをはっきりと覚えています。

本件は、コロナ禍ということもあり買手企業様との交渉でも非常に難航する局面もございました。そういったコロナ状況でも無事成約できましたのでは、岩井様がクー・コーポレーションの本来の力を評価して下さったこと、何より上田様が強い気持ちで従業員様と一緒に最後の最後まで経営に励まれたことがポイントでした。

売主様の中には、M&Aの交渉に入っているからと言って本業を疎かにしてしまう方もいらっしゃいます。M&Aの交渉は最後の最後まで何があるか分かりません。上田様は株式譲渡契約書を契約する前日まで自身が創業した会社の成長を考えられており、その姿勢が成約に繋がったと確信しています。

デューデリジェンスでは、コロナ禍ということもありオンラインのみで終始進行することになりました。私自身オンラインのみでのDDは初めての経験でしたが、意外とスムーズに行うことができ、非常にいい経験になりました。

承継者不在の解決(売り手)と後継者不在の悩む企業をM&Aで守りたい(買い手)の希望が実現したまさにWIN-WINの成功事例になったと思います。

美容業界では、経営者の高齢化に伴い、M&Aや事業承継のご相談が年々増えております。また、若い経営者の方でも会社の更なる成長のために、ファンドや異業種との資本提携を望むご相談も増えております。是非、お気軽にご相談ください!

 
 
眞鍋プロフィール

コンサルタントプロフィール

眞鍋和貴(Kazuki Manabe)

17歳で野球ブログを運営し、1日10万PVを超える人気サイトへと成長させた。その後、広島の大学へ進学。大学在学中には中国深圳を拠点とするDahon Technologies社と米国サンフランシスコを拠点とするEC San Francisco社でインターンを経験。米国でインターン中に、株式会社二葉かばんの米国販路開拓の立案・実行。大学卒業後、株式会社二葉かばんに入社し、経営戦略から米国市場の販売管理まで業務全般に携わる。その後、2019年に株式会社M&Aコンサルティングへ転職。2020年に株式会社二葉かばん取締役へ就任。20歳の時に株式投資を初め、今に至る過去6年間で資産を22倍にまで増やした。

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