- TOP
- /
- M&A市場動向
M&A MARKET M&A市場動向
職人などの高度な技術や不断の努力により「ものづくり大国日本」とも言われたのは今は昔。グローバル化による国際競争の激化、低コストで量産ができる新興国の台頭など、日増しに経営環境は厳しさを増しています。そのような状況の中、成長戦略やカーブアウト戦略、事業承継にM&Aを活用する事例が増えてきています。
詳しく見る市場規模で24兆円、総店舗数では70万店を超える巨大産業ですが、人口減少・企業の交際費抑制等の影響を受け、近年、市場規模は縮小傾向にあります。参入障壁が低い業界であるため競争は激しく、流行にも左右されやすいため、業績不振に陥る会社も少なくありません。M&Aによる異業種からの新規参入も増えてきています。
詳しく見る全国で35万店舗、市場規模としては2.3兆円の巨大産業ですが、客単価・来店頻度が低下傾向にあり、ここ数年は1~2%程度のマイナス成長が続いています。さらに、激安理容チェーンの急拡大やクーポンによる割引集客など、値下げ競争が激化しており、経営環境は厳しさを増しています。
詳しく見る少子高齢化により患者数が増えていくこともあり、医療費は年々右肩上がりに膨らんでいます。しかし、医療費の増大が政府に医療費削減を検討させ、医療機関の財政悪化から医療器械購入の予算削減・インプラントの償還価格・薬価の下落といった影響も大きくなると言えます。その影響か、医療機器製造の市場規模はほぼ横ばいとなっています。
詳しく見る調剤基本料の合理化に向け、 現行の調剤基本料の新設区分、特別調剤基本料の敷地内薬局の対象の拡大、 調剤料の7日以下と14日以下で包括化、地域支援体制加算の点数引き上げなど、経営者にとって厳しい改革はこれからも進むことが予想されます
国内の市場規模が21兆円を超える巨大産業ですが、近年、その市場規模は横ばい・縮小傾向にあります。大手企業においては、海外、特に市場拡大が見込まれるアジア等の発展途上国を開拓するためのM&Aが急増している一方、国内市場の縮小に備えた、物流・購買・間接部門の共通化による経営のスリム化を主目的とした防衛的M&Aも増えてきています。
都市部を中心に待機児童数の増加が社会問題化する中、2000年の社会福祉法改正により社会福祉法人以外の株式会社やNPO法人にも認可保育園事業の門戸が開かれました。一方、担い手となる保育士は低賃金・過重労働のイメージが根強く、深刻な人手不足に直面しています。
2009年時点での市場規模は7兆円弱でしたが、2025年には20兆円規模に成長すると言われている数少ない成長産業です。 一方で、参入障壁が比較的低く、異業種からの参入が継続した結果、全国で30万社以上の介護事業者が乱立し、競争は激化しています。
不動産オーナーの経済状況が厳しくなる中、ビルメンテナンスの受注単価は低下。また、取引実績よりも価格を重視する外資系不動産ファンド等が勢力を拡大したことも、単価の下落に拍車をかけています。スケールメリットの確保のためのM&Aが活発化しています。
4.5兆円の巨大な市場規模を有し、毎年数%の成長を続ける小売業界で数少ない成長セクター。従来は、カタログ通販から、EC・ネット通販やモバイル通販が、急速にシェアを伸ばしています。一方、参入障壁が低いため、多くの企業が参入してきており、競争が激化しています。
優秀な技術者の確保、顧客基盤の拡大、新規分野への進出を目的として早くからM&Aが活発に行われています。さらに、何度も起業するシリアルアントレプレナー(連続起業家)が多く、M&Aは、そのようなシリアルアントレプレナーにとって、次の起業の資金を得るための重要な手段となっています。
プロジェクトの内製化、オフショア開発の影響で、投資案件が急減し、開発単価も低下傾向にあります。そのような市況の中、メーカー向けの組込み系案件から、堅調な金融機関向けの案件へのシフトを目指す会社や、安定収益が見込まれる運用受託やクラウド等のビジネスモデルへの転換を志向する会社が増えています。
市場規模は8兆円と巨大ですが、市場の成長はここ数年横ばい。また、規制緩和により配送業者数が増加しており、競争激化により積荷単価の下落が続く一方、原油高による燃料費上昇により、収益環境は悪化しています。経営者の高齢化が進んでおり、後継者問題・事業承継問題を解決するためのM&Aが増加傾向にあります。
建設業界は元請け、下請け、孫請けと大手企業から中小企業へと仕事が流れるピラミッド型の関係が確立されているため、再編が起きにく業界と言われてきました。 しかし、近年では人材不足や後継者問題が顕著になり、他業種同様に大手企業が人材獲得に乗り出しています
健康志向の高まりを受けて、右肩上がりの成長を続け、直近では、会員数4百万人、市場規模は4000億円超となっています。一方、景気動向の影響を受けやすく、リーマンショック以降は、会員数・市場規模ともに、若干の減少傾向にあります。しかし、市場が低迷に逆らって、施設数は、リーマンショック後も10%以上増加。施設間での会員獲得競争が激化しています。
市場規模は6000億円強と言われており、年間3%程度で緩やかに拡大を続け、堅調に推移しています。資金力・ブランド力に勝る大手がシェアを伸ばしており、大手15社のシェアが業界全体の過半を超えるなど寡占化しています。この業界はストックビジネスであり、M&Aによるスケールメリットが大きいため、従来より規模拡大を目指すM&Aが活発に行われています。
市場規模が5兆円を超える巨大産業ですが、業界内の多くは中小企業であり、工場の海外移転等により国内市場が縮小する中、厳しい価格競争が繰り広げられています。そのような市況の中、規模の確保と高齢化による後継者問題の解消が必須となってきており、規模拡大を目指すM&Aが活発化しています。
市場規模は、1兆円超で安定的に推移し、ホテル件数は一貫して増加しています。一件当たりの売上は減少傾向にあり、老舗の旅館の経営破綻という事例も増えています。一方、外資系の不動産会社・投資ファンドが、財政状態が悪化したホテル・旅館の買収を活発化。国内の不動産会社・ホテルグループ・投資会社もホテルへの投資を拡大しています。
6兆円超の市場規模をもつ巨大産業ですが、派遣法改正をめぐる混乱の影響で、企業側が派遣の利用を抑制しており、近年は縮小傾向が続いています。こうした中、企業は、人材派遣会社の選別を進めており、小規模な派遣会社が既存の取引先を維持できず、大手の傘下入りや他社買収によるM&Aが増えてきています。
市場規模は5,000億円を超えると言われており、緩やかな成長を続けています。顧客の問い合わせ窓口でしかなかったコールセンターですが、近年は、データマイニングの発達により、テレマーケティングやCRMという形で、その戦略的な重要性が高めてきています。
2兆円超の巨大市場が、外国人旅行者の増加等により好調に推移しています。一方、乗務員不足の深刻化や配車アプリの浸透を背景に、採用力が弱くIT化が遅れている中小タクシー会社と大手タクシー会社との格差は拡大しています。ライドシェア・自動運転技術の進化により、業界構造が激変するのは確実で、今がベストの売り時でとも考えられます。
市場規模は1兆4,000億円ともいわれていますが、少子化の影響を受け、市場全体としては縮小傾向にあります。このような状況において、買収・資本提携による業界再編が活発化しており、大手企業は、語学学校や法人向け研修等の関連分野へのM&Aによる進出を進めており、この動きは今後ますます活発化すると考えられます。