大ヒット業態をあわせてファンドに売却
2020.03.03大ヒット業態をあわせてファンドに売却
『めん徳二代目つじ田』を国内外に精力的に出店し、濃厚豚骨魚介つけ麺のパイオニアとして、つけ麺ファンの支持を集めていた辻田雄大社長は、拡大する事業規模が自身の経営者としてのキャパシティを超えつつあると感じておられました。ちょうどその時、『つけめんTETSU』のM&A事例を知り、小宮社長のご紹介で当社に相談にいらっしゃいました。
ご相談の時点では、売却をご提案できる財務状況ではなかったため、一年がかりで数字を整えていただき、改めてM&A戦略を立案させていただきました。それは、人気天丼専門店『金子半之助』を経営されていた金子真也社長を加え、二つの大ヒット業態をまとめて投資ファンドに譲渡するという計画です。
実は、金子社長は辻田社長の幼なじみで、拡大する事業と現場の仕事にジレンマを感じ、エグジットを考え始めておられました。すぐに、新しいM&A戦略にのっとって、店舗別の月次収支管理の強化と、各グループが複数有していた会社すべての損益管理を実行。さらに組織再編を行って、グループ損益の管理体制を構築しました。
世界的にブームを巻き起こしているラーメンと、和食の代名詞・天ぷらという魅力的な業態をまとめ、売上げの規模を大きくするこの売却戦略が奏を功し、総額でご希望額の120%超という好条件で投資ファンド、株式会社アドバンテッジ・パートナーズさんへ売却することができました。
事業意欲旺盛なお二人は、ファンド運営の新会社にファウンダーとして残り、会長として新たな業態や商品開発の指揮を執りながら、さらなる事業拡大を目指しておられます。
コンサルタントの目
別の会社である2グループを共に譲渡するスケールメリットを活かし、投資ファンドに希望価格の150%でイグジットに成功しました。両オーナー様は、イグジット後もファンド運営のグループにファウンダーとして留まり、業態の更なる成長に向け奮闘中です。
また、今回のイグジットにより得た豊富な資金を元手に、更なる事業のスタートアップを現在模索されております。今回は事業のスタート時点から「SCALE」サービスにてお手伝いさせて頂いています。