全国で35万店舗、市場規模としては2.3兆円の巨大産業ですが、客単価・来店頻度が低下傾向にあり、ここ数年は1~2%程度のマイナス成長が続いています。さらに、激安理容チェーンの急拡大やクーポンによる割引集客など、値下げ競争が激化しており、経営環境は厳しさを増しています。
厚生労働省健康局生活衛生課 「 生活衛生関係営業経営実態について」美容業・調査結果によると、経営上の問題点としては「客数の減少」が79.1%、「競合店舗の新規出店」が38.7%、「客単価の減少」が24.7%と高くなっています。
また、今後の経営方針別の割合をみると「施設設備の改装」が70.4%と最も高く、次いで「顧客サービスの充実」が66.8%、「営業時間の変更」が44.2%となっており、顧客に的を絞った経営方針が高くなっています。
M&Aを利用した成長戦略に年々、注目が集まっています。