市場拡大が見込めないからこそM&Aを検討すべき!
市場が拡大する見込みのない物流業界。
しかし若手人材の不足と貨物輸送の小口化・多頻度化が進むことで、ひとりのドライバーに掛かる負担は大きくなっています。
そこで生き残りをかけて、物流業同士のM&Aが進んでいます。
また、経営者の高齢化が進む物流業界において、M&Aは後継者問題の解決策にもなっています。
物流業で売却額を決めるポイント
物流業のM&Aで売却額を決める主な要素は、「輸送対象」「ドライバー」「車両」「倉庫 」「エリア」「直クライアントの比率」です。
基本的に輸送対象の従量が大きければ大きいほど代金も高くなります。
ドライバーは業界全体で高齢化が進んでいるため、若手ドライバーの在籍数と採用力がバリュエーションを左右します。
ドライバー数が多くても高齢ドライバーばかりでは買収後に運転できる期間が短く、買い手企業にとってメリットがありません。
物流業の価値は「純資産+のれん」で計算することが多く、車両数と倉庫の数が多ければ売却額は高くなりやすいです。
車両数が多ければ燃料も安く仕入れることができます。
エリアの拡大は事業規模の拡大、そして効率化につながります。
拠点を増やすことで片道のみの輸送だったのが復路も輸送可能になります。
そして直クライアント比率が高ければ高いほど、中抜きがないため利益率が高くなりやすく、売却額も高くなりやすいのです。