コムズグループ 田中房五郎社長へインタビュー

年収1,000万円超え美容師続出!?

働きたいサロンNo.1を創り上げるカリスマ社長とは・・・

経営者インタビュー第一弾は、「働きたいサロン」を目指し、多くの1,000万円プレイヤーを輩出するコムズグループ代表取締役の田中社長に創業秘話から今後の目標も含め話を聞いた。

美容院(ヘアサロン)業界動向

2019年の美容院数は、過去最高の約250,000店舗(厚生労働省衛生行政報告例より)。 全国のコンビニ数が約56,000件(JFAコンビニエンスストア統計年鑑集計2019年1月~12月版より)であることを考えると、コンビニの約5倍の数の美容室が存在する。 また、近年の働き方改革やIT導入により、業務委託フリーランスやシェアサロンといった、セット面稼働率を重視した動きが広がり、集客面に関しては、MEO対策やSNSの利用などが増えている。「個」として働きやすい環境が整いつつある一方で、離職率の高さから人手不足が美容院(ヘアサロン)業界の深刻な問題となっている。 離職率が高い理由としては、長時間の立ち仕事による疲弊と給料が安いことが挙げられる。 美容院数が増え、競争が激化する中、美容院業界では今後も人材確保と人材維持が課題となるだろう。

引用元:
厚生労働省 衛生行政報告例(生活衛生関係)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu-eisei/seikatsu-eisei21/index.htm
JFAコンビニエンスストア統計年鑑集計2019年1月~12月版
https://www.jfa-fc.or.jp/particle/320.html

~経営者インタビュー第1弾~

経営者プロフィール

有限会社かっとはうすごろうを設立し45年、COMS GROUP創立から15年を迎える2020年。現在では、グループ全体の年商は80億円、スタイリスト数は、750名以上。また、スタイリストの平均年収は780万円、また年収1000万円を超えるスタイリストも多く輩出している業界屈指の異次元美容グループを創り上げた創業社長。

対談参加者


COMS GROUP/有限会社かっとはうすごろう
代表取締役/CEO
田中房五郎(Fusagoro Tanaka)


株式会社M&Aコンサルティング
代表取締役
松栄遥(Haruka Matsue)

田中社長の原点

(松栄)

田中社長が美容業界の道へ進まれたきっかけはなんでしょうか?

 

(田中社長)
私は、1950年に岐阜県の山しかないような田舎で生まれ、母親からは小さい頃から「房五郎という名前は、ぶどうの房のように多くの財産を作るって意味よ」と育てられてきました。地元岐阜の高校では化学を学び、卒業後は、愛知の企業に就職したのですが、高卒での出世に限界を感じて、3ヵ月で退社しました。その後、おふくろから突然「美容師になったらいいんじゃない?」と言われたんです。 そこから、おふくろの友人の美容室を紹介され、あれよあれよという間に美容の世界に入ることになりました。しかし、美容の世界は大変で、給料がめちゃくちゃ安かったです。当時の初任給はなんと3000円(笑)。それでも、学がない自分が出世していくには、「人がやらないことをするしかない」と思っていたので、美容のことは何も知らないけれど、美容業界へチャレンジしていこうと決意しました。

かっとはうすごろうの誕生秘話

(松栄)
初任給3000円から始まり、その後どのように独立され、店舗の拡大をされてきたのでしょうか?

 

(田中社長)

当時通っていた美容学校の先生から、東京で有名な美容師先生を紹介いただいて、東京で働くこととなりました。 しかし、そのお店で入客ができたのは先生と店長だけで、私は下仕事ばかり。 「俺は、こんな下仕事をしたくて東京に来たわけじゃない!」と思い立って、同僚と一緒にお客さんを集めるためのアイデアを出し合いました。 そして、仕事終わりは、町中にチラシを配って、半年でお店の売上を5倍に伸ばすことができました。 すると、先生から「田中君に教わることがあっても、もう教えることは1つもない。独立してみたらどうだ?」という言葉をいただき、その一言をきっかけに、一緒の職場で働いていた女房と25歳の時に独立し「かっとはうすごろう」を岐阜で開店しました。

当時、インターネットがあったわけでもなければ、自分に経営能力があった訳でもないので、集客は自分の足で行うのみ。オープン初日には6人のお客さんに来ていただきましたが、2日目は2人、そして3日目にはとうとう0人となって「これからどうやって食べていけばいいのだろう・・」と悩んでいました。 そんな時に、メーカーさんからカット講師の依頼を頂き、それを続けていくうちに『カットが上手いお店』という評判が徐々に広まって、優秀なスタッフがどんどん集るようになり、経営も安定し、毎年のように出店を進めていくことができるようになりました。

コムズグループ誕生秘話

(田中社長)
その後、岐阜で8店舗まで拡大しましたが、子供達の進学を考え、名古屋へ引っ越すことにしました。それと同時に岐阜の8店舗は全て各店長へ譲渡し、再び0からのスタートを切ることにしました。これまでの出店ノウハウを生かして、名古屋でも毎年のように店舗を増やし続け、順調に7店舗まで拡大いったのですが、ある日突然、問題が起きまして。

実は、お店で一番頑張っているスタッフから「辞めたい。」と泣きながら相談を受けたんです。 そこから、私は、「スタッフがホントに働きたいお店ってどういうお店だろう?」「もっとお客様がきたいと思うお店はどういったお店だろう?」と考えるようにしました。その結果、ビジネスモデルの無駄をそぎ落とし、頑張っているスタッフが利益をとれる、完全歩合の業務委託制の美容室を始めることにしたんです。 当時は、業務委託制を取り入れている美容院はまだなかったので、完全歩合でスタッフが利益をとれるかたちにすれば、業界で話題になり、口コミでスタッフも集まると考えていました。

しかし、先陣を切って導入した新しい働き方はすぐには浸透せず、スタッフもなかなか集まりませんでした。 そんな時、名古屋で美容院の店長をしていた方が訪ねて来て下さり、うちのビジネスモデルを説明してみると、「田中先生の考え方にすごく共感します。是非、お世話になりたいです!」といって、さっそく、4,5人のスタッフを集めてくれました。その後、彼自身も合流して、組織づくりを支えてくれることになります。そんな彼のおかげで、今があります。

その後、店長の彼が「独立したい。」と相談をくれまして。そこで、私は、彼に独立後の心配事が減るように、店舗もスタッフもそのままで譲り渡すことにして、のれん分けのかたちで独立を後押ししました。 独立するときに彼は「田中社長に感謝しています。私が田中社長に独立させてもらったように、私が次の店長の独立を後押ししていきます」と言ってくれました。そういった思いが今では会社の文化となり、多くの経営者を生み、現在のコムズグループに繋がっています。

そして、今では、社内教育制度として、一流のスタイリストや経営者を育てることを目的とした「テクニカルアカデミー」と「ビジネスアカデミー」の運営を行ってます。つまり、スタッフには、優秀なスタイリストに育って終わりではなく、独立という目標を持って働いてもらうことができる環境が整っています。

田中社長が思う店舗拡大の秘訣

(松栄)

コムズグループでは、スタイリストさんを育てるだけではなく、経営者を育てる環境があるわけですね。

田中社長が思う、店舗の拡大をしていける人と拡大していけない人との違いはなんでしょうか?

 

(田中社長)

ビジョンだと思います。将来のビジョン・計画をもって、モチベーションを保ちながら働けるかどうか。後は、物欲などももちろん大事ですが、人を幸せにするってことを本当の意味で理解することですかね。 相手のことを本気で想って行動し、伝える力が大切ですね。

 

コムズグループの次なる目標

(松栄)

ありがとうございます。

ビジョンでいきますと、次にコムズグループが目指しているところはズバリどこでしょうか。

 

(田中社長)

2024年までに200店舗を目指しています。それはただ、大きな会社になりたいという訳ではなく、スタッフたちに日本で一番稼いでもらいたい。日本一豊かな美容師生活を送れるサロン作りをしたいですね。時間はかかるかも知れないが、そうすれば、自然とお店も広がっていくと考えています。

独立を目指している若きスタイリストへ

(松栄)

美容師さんにとって凄く夢のあるサロンになりますね。
最後に、これから独立を目標としている若いスタイリストさんへどういった言葉を送りますか?

 

(田中社長)

言葉ですか・・・。「死ぬぐらい頑張れよ!」ですかね(笑)
経営者になるのであれば、たくさん勉強しないといけない。 当然、お金の問題もつきまとってきます。そんな中でも「この人についていきたいと思ってもらえる人はどういう人なんだろう。」ということを常に考えていなければいけません。 若いうちは、感性や目の前のお客さん、自分のお客さんがいるからという理由で独立する方もいますが、それでは5年、10年しか経営は続かないと思います。

そういう意味では、ストーリー作りがすごく大事なのかなと思います。自分のビジョンを自分の言葉で人に伝えられる。そういうストーリーを語れる人は周囲に感銘を与えられる人だと思いますので。独立するだけでなく、人を惹きつけ、周りからも家族からも応援され愛される人を目指してほしいですね。

コムズグループでは、年収1000万円を超えるスタッフも多く輩出し、また、家族からも周りからも応援され、感謝される自慢のスタッフが集まっています。これからも、そういった誇れるスタッフを育て、日本一豊かな美容師生活を送れるサロンを作っていきたいと思っています。

松栄コメント
人材不足や平均年収の低さが嘆かれる美容業界の中で、着実に店舗を拡大していき,スタッフ平均年収780万円を実現するコムズグループ田中社長にインタビューをさせて頂き、スタッフへの愛を強く感じました。「一流のスタイリストだけではなく、一流の経営者を育てる」という社長の情熱がスタッフにも脈々と伝わり、非常に強い組織が形成されているのだろうと思います。 我々、M&Aコンサルティングでは、事業継承やM&Aだけでなく、経営者の情熱やストーリーを多くの方々に繋げられるように、これからも経営者の想いを発信していきます。

COMS GROUP HISTORY

1975年
有限会社かっとはうすごろう設立

2005年
中単価ブランドとして「e-style」をオープン。
FC制度を開始(COMSグループ創立)

2008年
高単価ブランドをオープン

2009年
トータルビューティーサロン(NAIL・WAX・EYE)をオープン

2015年
会社設立40周年/FC10周年

2019年
COMS ACADEMY開校。東京初進出。

現在
30ブランド120店舗展開
グループ全体年商80億円
グループ全体スタッフ750名

2020年
COMSグループ結成15周年
東京・大阪 OPEN予定


会社概要

会社名 : 有限会社かっとはうすごろう

所在地 :

〒451-0045

愛知県 名古屋市西区名駅2-24-9

創業 : 1981年7月25日


企業理念

「企業は人なり。人で始まり、人で終わる」

「人の成長が会社の成長。全ての事に対して感謝のできる心を持つ事」

「日本一豊かな美容師生活」

「Top of Japan」


制度/社風

業務委託制度。

東京からの有名な現役スタイリストを呼んで、サロン技術の向上、撮影レベルアップを計ります。

また、同時に独立する為の独立支援を行い、経営部分の勉強も行う。

Writer
代表取締役
松栄 遥 (Haruka Matsue)

社長室 室長
眞鍋 和貴(Kazuki Manabe)

17歳で野球ブログを開設。1日10万PVを超えるサイトへと成長させた。その後、広島経済大学へ進学。大学在学中には中国深圳を拠点とするDahon Technologies社と米国サンフランシスコを拠点とするEC San Francisco社でインターンを経験。米国でインターン中に、二葉かばんの米国市場開拓をサポート。大学卒業後は、二葉かばんに入社、経営戦略から米国市場まで業務全般に携わる。その後、2019年スパイラルコンサルティング(現M&Aコンサルティングへ)へ転職。2020年二葉かばん取締役へ就任。

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